油山市民の森からのお知らせ

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2021/10/22 きのこ豆知識
チチタケ(乳茸)【追記】

↑過去YouTube
↑リメイク版YouTube
■生える時期
夏から秋(福岡県では8月から10月頃まで観察することができます。)
■生える環境
菌根菌で、ブナ科の広葉樹林内地上に生えていることが多く、マツ類と広葉樹が入り混じる混成林でも見ることができます。福岡県ではシイ・カシ林にて観察されることが多いです。きのこ自体はポツンポツンと一個づつまばらに生えていることが多いですが、時に大量に生えることもあります。

↑シイ林にて、大量に生えたチチタケ。
■特徴
傘は径5センチから12センチ。幼菌の時はまんじゅう型をしていますが、大きく成長すると傘の中央はくぼみ、ややじょうご形になります。

↑幼菌は落ち葉のすき間や苔のすき間に隠れていることが多いです。
↑チチタケは全体的にオレンジ色をしているので、森の中でも見つけやすいきのこの一つです。

↑傘が開いてくると、中央がくぼんできます。
↑柄は傘の色と同じ。子実体全体(傘・ヒダ・柄)は傷つくと白い乳液がたくさんでてきて、乾くと褐色のシミになります。
↑乳液はたくさん出てきますが、時間が経って乾いたり、乳液が出た跡などは褐色に変化します。

↑ヒダは密で、汚白色やクリーム色。柄は傘の色と同じ。

↑ヒダの色が白っぽい個体。
乾くと干したニシンのような生臭いにおいがあります。(きのこちゃん的には不快臭…)また、乳液は手について時間が経つと、ぺたぺたと粘り気を感じることができます。
■チチタケのそっくりさん
チチタケとよく似たきのこに、チリメンチチタケというきのこがあります。
特に福島県ではチリメンチチタケが多いとされているようですが、味はチチタケより劣ると言われています。
一見すると、「何が違うと?」と言いたくなりますね。では、もっと細かく見ていきましょう。
傘の表面を見てみると、チチタケよりも濃い赤褐色をしていることが多く、また前面に細かいしわがあります。これは幼菌から成菌まで見られる特徴です。ヒダはチチタケとはあまり変わりませんが、淡い黄色で、傷つけると白い乳液がでてきます。乳液には粘り気があり、はじめ白色ですが時間がたつと褐色になっていきます。柄は傘と同じ色、もしくはやや淡色です。
福岡県内では、チチタケよりも発生量は少ないようです。
■チタケうどん
栃木県では人気のあるきのこです。栃木県でチチタケを食用とする習慣は少なくとも江戸時代の享保年間の時点で記録が存在しており、かつては身近な食用きのこであったと考えられています。きのこ自体はぼそぼそした食感ですが、まろやかな出汁がでます。炒めたナスとチチタケをつゆに用いる「ちたけそば」は代表的な郷土料理として親しまれているようです。
■チタケうどんの再現
今回「チタケうどん」の再現をしてもらいました。(きのこパパ作)
まろやかなスープともちもちのうどんはとてもおいしかったです。ちなみに、うどんの中のきのこはチチタケとチリメンチチタケの両方を入れています。調理してしまうと、どれなのかわかりませんね。


■研究素材としてのチチタケ
チチタケの白い乳液は、ゴムノキなどが生成する成分(ポリイソプレン)と同じ成分が含まれており、ゴムの分子構造研究の材料ともなっています。
■参考
くらべてわかるきのこ(山と渓谷社 吹春俊光監)
日本のきのこ(山と渓谷社 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編解説)
製作協力/DogaLABO
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