油山市民の森からのお知らせ

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2021/01/22 きのこ豆知識
アミメツチダンゴ(網目土団子)


時期
一年中生えていますが、地表に出てこないと見つけるのはとても難しいです。(きのこ自体が、あまり目立たないので地表に出ていてもわかりにくいです)
生える環境
主に、シイ・カシ林内で見ることができますが、どのような場所に発生するのかは分かっていないことが多いです。きのこちゃんの視点から見てみると、標高50メートルほどの低地から標高1000メートルの場所まで、スダジイ・アラカシ・アカガシなどさまざまな場所で観察できた。とのこと。

↑地上にかすかに顔をだしていました。
特徴
別名はワナグラツチダンゴ。これは地名の和名倉山に由来しています。
基本的には、土の中に埋まっていますが何かの折に地表にあらわれることもあるし、斜面を転がって地表に落ちているものもいます。

↑転がってたやつ

きのこの大きさは0.3センチから3センチほど。表面はピラミッド状のいぼいぼがついています。断面を割ってみると、外皮の部分に大理石模様が見られるのが特徴です。
↑断面を切ってみると、特徴である大理石模様があります。
↑拡大した様子
成熟すると、強烈なガス臭をはなち、地表までそのにおいが漂ってくることもあります。
↑成熟した個体は、ココアパウダーのようになっていて、息を吹きかけるとパラパラと飛んでいきます。

ただし、このように大理石模様を持っているツチダンゴは複数種見つかっており、今後名前が変わったり、もっと複雑になる可能性が高いです…。今回は、図鑑を参考に「アミメツチダンゴ」として掲載をしていきます。
■別の角度から、アミメツチダンゴが分かることも…

タンポタケや、ハナヤスリタケなど(次週解説します)はアミメツチダンゴなどのツチダンゴ類に発生することが多く、このきのこの存在が発見の手掛かりになることもあります。

地下生菌とは
「地下生菌(ちかせいきん)」とは、落ち葉の下や土の下に埋まっていることが多いきのこです。

ヨーロッパなどで高級食材として知られている「トリュフ」や日本でも古くから親しまれている「ショウロ」などは地下生菌のグループに入っています。両種を見てみると、丸い形をしていて、いつも見慣れている「きのこ型」ではありません。
地下生菌の多くは、丸い形やいびつな団子型などで、地中に埋まっているきのこは成熟すると強烈なにおいをだします。
これは、匂いに誘われてやってきた虫や哺乳類などにきのこを食べてもらうことで、きのこの胞子をより遠くに散布していると考えられています。
■地下生菌の進化

■油山の地下生菌事情
以上の解説をしてみたものの、やはり、なかなか見つからないのがきのこらしい所でもあります。油山でも約20種ほどの地下生菌が見つかっていますが、そのほとんどは名前がわからないものなのです。地下生菌は探す人がまだ多くない分、未知の分野でもあるのです。

参考
「山溪カラー名鑑 増補改訂新版 日本のきのこ」(山と渓谷社)
「地下生菌識別図鑑」(佐々木廣海・木下晃彦・奈良秀一 著)

製作協力/DogaLABO
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