油山市民の森からのお知らせ
2020/09/18
きのこ豆知識
シロソウメンタケ(白素麺茸)
■時期
夏から秋にかけて(特に雨が降った時には出てきやすい)
■生える環境
広葉樹林の地上、公園の芝生、公園の植木など、どちらかというと人通りがある場所で見られる気がします。以前、とあるキャンプ場の道筋にシロソウメンタケの花道ができていました。
■特徴
全体的に白っぽいきのこ。古くなるとややクリーム色になります。高さは3センチから12センチほどで、地面から一直線に立つように生えます。まれに曲がりくねった曲者もいます。

■名前の由来
真っ白で、細長い形をした姿が素麺に似ていることからこの名前が付きました。
■シロソウメンタケの仲間たち
シロソウメンタケの仲間たちにはいろんな色や形が存在します。その一部を紹介します。
・ナギナタタケ
全体が黄色っぽいきのこ。数本が束なって生えていることが多いです。
こちらは、森の中に多いイメージ…

・ベニナギナタタケ
全体が赤っぽいきのこ。林の中に数本束なって生えています。

・ベニセンコウタケ
主に芝生上で見ることが多いような気がします。ベニナギナタタケによく似ていますが、先端が丸みをおびていてより赤色が強く、一本ずつ生えていることが多いです。

・シロヤリタケ
全体的に白っぽいきのこ。シロソウメンタケに似ていますが、一本ずつ生えることが多くはっきりと柄も確認できます。

今まで紹介した形とは異なり、サンゴのような形をしています。
全体的に紫色ですが、少しの衝撃で折れてしまいます。

などなど
■さいごに
芝生に生える小さくて細長いきのこ。緑の絨毯に白い毛が生えてきているような見た目ですが非常に繊細で儚いきのこなんです。出会って以降、足元を注意してよくきのこをさがすようになりました。きのこ探しは、上も見て、下も見て、前後左右見なくちゃいけない。大変だけど、とても楽しい…。
■参考
日本のきのこ(山と渓谷社 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編解説)
新装版YAMA-KEI FIELD BOOKS7きのこ(本郷次雄・上田俊穂 著)
北陸のきのこ図鑑(本郷次雄・池田良幸 著)
製作協力/DogaLABO