油山市民の森からのお知らせ

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2021/09/24 きのこ豆知識
キイボカサタケ(黄疣傘茸)となかまたち

↑昨年のYouTube
↑キイボカサタケリメイク版
■生える時期
5月から10月頃まで観察することができます。
■生える環境
広葉樹林内や針葉樹林内の地上に発生します。低地でも亜高山帯でも見られるきのこで、一本見つかればその周りにも生えていることが多いです。
■名前の由来
黄色い傘をしていて、傘の上にポツンと“いぼ”があることから、この名前がつきました。
■特徴
傘の大きさは、1センチから4センチ、たまに傘の大きさが7センチになる個体もいます。傘は円錐形や鐘形などで、大きくなると傘の縁が波打ちます。

傘の中心には、名前の由来でもある小さな突起(いぼ)がありますが、成長中になんらかの刺激があった場合はその突起が取れていることもあります。
↑大きくなりすぎた個体にはイボが無くなっていることが多いです。


↑幼菌。空に向かって伸びている「槍」のような形をしています。
↑ヒダは初め黄色です。


↑成熟したきのこは、ヒダの色がだんだんと淡い肉色(これは胞子の色です)になっていきます。
↑傘は乾燥すると白いかすり状の模様が出てきます。
■キイボカサタケのそっくりさん

キイボカサタケは愛嬌のある形から、きのこ好きさんにとっては見つかると嬉しいきのこのひとてでもあります。そんなキイボカサタケ…実はそっくりさんがいくつか存在します。このブログでは、シロイボカサタケ、アカイボカサタケ、ソライロタケの3種類を紹介します。

シロイボカサタケ(白疣傘茸)
キイボカサタケと同じような環境に生えることが多く、発生量も比較的多いきのこです。

↑傘の色は白色や、ややクリーム色がかることもあります。
↑傘の表面は繊維質になっていますが成長と共に滑らかになっていきます。

↑ヒダははじめ白色です。


↑成熟すると肌色になります。
アカイボカサタケ(赤疣傘茸)
黄色や白色と同じような環境に生えますが、発生量は少ないように感じます。(たまたま見れていないだけかもしれませんが…)

↑左はシロイボカサタケ、右はアカイボカサタケ。イボイボ類は色がカラフルなので、森の中でもよく目立ちます。
↑比較的イボが目立たない個体をとく見かけます。
↑こちらは「いぼ」というよりも、傘が尖っているような形になったアカイボカサタケ。
↑傘の表面は白い綿毛のようなものが付いていますが、大きく成長するとなめらかになります。
↑ヒダは赤色です。

↑ヒダは成熟すると、やや肌色がかった赤色になりますが、もともとのヒダの色が濃いためあまりわかりません。
ソライロタケ(空色茸)
黄色、白色、赤色に比べるとあまり発生しない珍しいきのこになります。



↑幼菌の時はきれいな青色をしています。

↑傘の表面は青色ですが、小さな白い綿毛のようなものを付着させてます。まさに、空に浮かぶ雲のようです。
↑ただ、きのこ自体は、傷をつけたり古くなってしまうと黄色く変色してしまいます。
↑ヒダも同様に傷つけると黄色く変色します。
↑ちなみに、地中に広がっている青白色の菌糸も傷つけると黄色く変色します。



■キイボカサタケ「毒きのこ」事例
胃腸系の中毒を起こすと言われています。
・1998年10月には、嘔吐・下痢を発症し病院へ。幸いにも翌日には回復し退院されたそうです。
・2007年7月に起こった事例では、夕方きのこを摂食。翌朝に嘔吐や下痢の症状を起こし、病院で治療を受けて自宅で静養していたが、脱水症状を起こし亡くなったそうです。

■さいごに
きのこは本当に面白い形が多い…。それは森の中を歩いていた時に偶然見つかったキイボカサタケからはじまりました。いつも見慣れているきのことはなにか雰囲気が違う…
「傘のてっぺんにイボがある!?」
当時はまだまだきのこの種類なんて知らなかった時代。だから図鑑を1ページ、1ページめくるのがやっとだったのですが、分かりやすい特徴のおかげで自力で見つけることが出来ました。そのときの嬉しさは、今でも鮮明によみがえってきます。“何か”を調べるってこんなに楽しいんだなぁ。と楽しさを知れた、そんなきっかけになりました。
■参考
日本のきのこ(山と渓谷社 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編解説)
くらべてわかるきのこ(山と渓谷社 吹春俊光監修)
医薬品情報21(http://www.drugsinfo.jp/2008/04/06-224813
製作協力/DogaLABO
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