油山市民の森からのお知らせ
2022/08/05
きのこ豆知識
アカヤマドリ(赤山鳥)
■生える時期
夏から秋にかけて
■生える環境
ブナ科の広葉樹と針葉樹の混生林、シイ・カシなどの常緑樹林内に発生します。
■特徴

傘の大きさは普通15センチほど。大きなものでは25センチほどになるきのこです。幼菌も成菌も大きいので、森の中ではよく目立ちます。

傘の表面は、幼菌の時は茶色のしわしわ状になっていますが、大きく成長するにつれて茶色い部分がひび割れ模様へと変化していきます。

↑傘表面の模様は、環境により大小異なる場合があります。この個体は切れ目が細かいタイプです。
↑切れ目が大きなタイプ。

柄は黄色っぽい色をしていますが、良くみると赤茶色の小さな鱗片がついていて、指で触れるとざらざらっとした感触があります。
↑柄表面の赤茶色の小さな鱗片。

↑傘の裏側の管孔は黄色。古くなるとだんだんと暗色になっていきます。

↑管孔をよく観察してみると、綺麗な穴穴になっています。これらは、傷をつけたり触ってみても変色はしません。
↑傘が開いて時間がかかった個体。管孔のいろは黒ぽくなり、きのこの周りは様々ないきものたちでにぎわています。
↑アカヤマドリの柄の部分を運んでいるアシナガアリ。今回、アカヤマドリで遭遇した出来事…それは、アシナガアリたちがきのこの肉片を一生懸命にちぎってどこかへ運んで行っていました。1匹につき約10分ほど、他のアリ類の妨害を受けながら働くさまには、思わず「がんばって」と応援していました。
↑ハエの仲間は、きのこの周りをぶんぶん飛んでいました。だいたいハエ類がいる時はきのこの中に無数の幼虫がいます。
きのこ自体は、食べられることでも有名ですが、食用になるくらいのキレイな個体に出会うことはなかなかありません…というのも、アカヤマドリは他の生きものにも大好評で、傘が開いてちょっと時間が経てばハエの仲間やハネカクシの仲間たちが訪問し、次第にアリ類がきのこの肉片を運んだり、きのこバエの幼虫を運んで行ったり…と賑やかになってきます。
そんな中で出会えたきれいなヤマドリタケは、食感も、こりっとジューシーで私たち人間にとっても忘れられない夏の日の思い出となるでしょう…
■参考
山渓カラー名鑑 日本のきのこ(山と渓谷社 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編集・解説)
夏から秋にかけて
■生える環境
ブナ科の広葉樹と針葉樹の混生林、シイ・カシなどの常緑樹林内に発生します。
■特徴

傘の大きさは普通15センチほど。大きなものでは25センチほどになるきのこです。幼菌も成菌も大きいので、森の中ではよく目立ちます。

傘の表面は、幼菌の時は茶色のしわしわ状になっていますが、大きく成長するにつれて茶色い部分がひび割れ模様へと変化していきます。

↑傘表面の模様は、環境により大小異なる場合があります。この個体は切れ目が細かいタイプです。


柄は黄色っぽい色をしていますが、良くみると赤茶色の小さな鱗片がついていて、指で触れるとざらざらっとした感触があります。


↑傘の裏側の管孔は黄色。古くなるとだんだんと暗色になっていきます。

↑管孔をよく観察してみると、綺麗な穴穴になっています。これらは、傷をつけたり触ってみても変色はしません。



きのこ自体は、食べられることでも有名ですが、食用になるくらいのキレイな個体に出会うことはなかなかありません…というのも、アカヤマドリは他の生きものにも大好評で、傘が開いてちょっと時間が経てばハエの仲間やハネカクシの仲間たちが訪問し、次第にアリ類がきのこの肉片を運んだり、きのこバエの幼虫を運んで行ったり…と賑やかになってきます。
そんな中で出会えたきれいなヤマドリタケは、食感も、こりっとジューシーで私たち人間にとっても忘れられない夏の日の思い出となるでしょう…
■参考
山渓カラー名鑑 日本のきのこ(山と渓谷社 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編集・解説)