油山市民の森からのお知らせ

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2021/08/20 きのこ豆知識
ミダレアミイグチ(乱網猪口)


■生える時期
梅雨時期から秋にかけて観察することができます。わりと局所的なイメージです。
■生える環境
庭園(主にケヤキやイロハモミジなどの木の下)・草原・田の畦などに出現します。きのこちゃんがよく観察するフィールドでは、イロハモミジの木の下に生えていることが多いです。

■特徴
傘の縁は、はじめ内巻きですが大きく成長すると波打ったような形になります。きのこの形は、ソラマメ型、腎臓型、扇形で、表面にはフェルトのような小さな細かい毛が付いています。

↑乾燥した個体では、表面のフェルト感が観察できますが、湿気て水分をたくさん吸収した個体ではフェルト感は観察できませんでした。

↑雨が降った後に見つけた個体。ぶにぶにしていました。湿気ているときにこのきのこをさわると、傘の色がにじみ出てきます。

↑乾燥した個体にはフェルトのような極小の毛がありました。

↑管孔は大きな網状で肉眼でもはっきりと見ることが出きます。


↑拡大してみた。

↑また、網の中に網があるように二重(二重孔)に見えます。

↑管孔は傷をつけると、青く変色するようですが、これは個体によって変色が見られないものもあります。傷つけたヒダは次第に褐色へと変化していきます。

↑管孔に傷を入れて2秒ほど。やや青っぽい色が付いていましたが…かなり薄いです。

↑別の個体。こちらも切って2秒ほど。管孔ではなく柄の断面が青く変色しました。
傷つけたヒダは次第に褐色へと変化していきます。
↑見た目はあまり変わりませんが…こちらは30分経った個体です。かすかに傷をつけた部分が黒っぽくなっていました。

↑ヒダの断面。ふつうのイグチの仲間と比べると、ストローのような管は持っていません。柄は偏心生または側生。

↑柄と管孔の境目ははっきりとしていません。

↑胞子は焦げ茶色。
■イグチって何?
きのこのグループの中で「イグチ」というきのこの仲間たちがいます。漢字で書くと「猪口」と書きますが、なぜこのような名前になったのでしょうか?
そもそもイグチ類は通常、傘の裏側がヒダ状ではなく小さなストローが敷き詰められているようなスポンジ状で、きのこ自体も柔らかいことが多いです。(ただし、イグチ類でもヒダ状のきのこも存在します。)
・この丸い穴が「豚の鼻のように丸い穴」を例えて「猪口」と名前がついた。説
・きのこの縁が反り返った形がイノシシの口に似ているのでこの名前がついた。説
※名前の由来は諸説あります。
?など様々でした。ちなみに日本酒を飲む際に使う「お猪口」もこの漢字を使いますね。何か関連があるのやら、ないのやら…「言葉」というのはおもしろいですね。
写真はヤマドリタケモドキ(広義)の管孔

参考
追補北陸きのこ図鑑石川県菌蕈集録付(池田良幸 著)
十津川村史地理・自然編
山渓カラー名鑑増補改訂新版 日本のきのこ(山と渓谷社)
製作協力/DogaLABO
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