油山市民の森からのお知らせ

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2021/06/25 きのこ豆知識
ヒイロベニヒダタケ(緋色紅襞茸)


■生える時期
春から秋(福岡県では5月から10月頃まで見ることができます。)
■生える環境
腐生菌。広葉樹の枯れ木から発生します。特に古い原木椎茸からでているのをよく見かけます。枯れ木、丸太、切り株などにぽつぽつと生えてきます。環境が良い所では、大群になって生えていることもあります。

■特徴
傘の大きさは2センチから4センチ。まんじゅう型からだんだんと平らに開いてきます。表面は真っ赤な色をしていて、しっとりしています。傘の表面は一見するとなめらかですが、目立たないようなしわがあるのも特徴の一つです。

↑幼菌の頃は、まんじゅう型ややや頭のてっぺんが盛り上がった形になります。

↑大きくなると、だんだんと平らに開いていきます。

↑傘の表面をよく見ると目立たないしわがあります。
また、このきのこの真っ赤な色味は、指で触ったりティッシュの上に置いたりすると色が移ることがあります。
ヒダは初め白色ですが、大きくなっていくにつれてだんだんと紅色へと変化していきます。

↑幼菌の時はヒダの色が白色

↑成熟すると薄い紅色へと変化していきます。
柄は繊維状で全体的に黄色をしていますが、根元に近づくにつれて小さな真っ赤な飾りを付いています。

↑根元に近づくにつれて赤くて小さな鱗片が増えてきます。
■名前の由来
きのこの傘が緋色(橙色のような真っ赤な色)ときのこが成熟するとヒダの色が紅色(ピンク色や肉色と表現することもあります)になるからこの名前が付いたと言われています。
■原木シイタケ跡は「いきものたちのマンション」
シイタケ栽培には、一般的に
菌床栽培(おがくずなどを固めたブロックに菌種を打ち、湿度の高い真っ暗な室内で発生を促して育てられます。3から6か月のサイクルで収穫できるため一年を通してその姿を見ることができます。)
原木栽培(一般的にクヌギの原木に菌種を打ちこみ、約2年後の春と秋にシイタケが出てきます。原木シイタケは自然環境に長く置いているため、置いている場所によっては発生数にも変動があります。)
が知られています。
古くなったほだ木はボロボロになり、最終的には地面の一部になってしまいますが…そんな古いほだ木は「いきものたちが多く利用しているマンション」へと変化しているのです。

↑古くなったほだ木:たまにシイタケも生えていることがあります。
今回見つかった地元の方々はこちら…(一部紹介します)(笑)
↑「ヒメスギタケ」春から秋にかけてよく見られるきのこです。子供のころからつんつん頭ですが、触れても全く痛くはなく、かわいらしいきのこです。
↑「ホソエノヌカホコリ」こちらは変形菌と呼ばれる生きもの。「菌」とついていますが、こちらは菌類でも植物でもないアメーバの仲間とされています。そのため、未熟なときは液体状になり木材や地面などを動き回っています。ちなみに、原木シイタケでは高確率で観察することができます。
↑トビムシの仲間とカタツムリの仲間。こちらは変形菌を食べているところでした。観察していると、なかなかおいしそうに食べていました。一体どんな味がするのだろう…
(ひとまず、ここで終わります!)
参考
「山渓カラー名鑑 日本のきのこ増補改訂新版」今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編・解説
製作協力/DogaLABO
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