油山市民の森からのお知らせ

油山市民の森からのお知らせ

2022/08/03 お花情報
クサギ

クサギ 臭木

■シソ科クサギ属の落葉小高木
 ※以前はクマツヅラ科とされていた

■花期7月下旬から9月
 ※油山市民の森での今年の開花確認は8月2日でした!
■日当たりのよい山野の林縁、沿海地
 ※市民の森では料金所から駐車場へ向かう車道の6番ヘアピンカーブの外周側が咲き始めました。



葉っぱが臭いから「クサギ」という至極わかりやすい由来の木です。でも「臭い」と毛嫌いされているわけではなく若菜は山菜として食用にすることもあるようで、暮らしに身近な木ともいえます。

夏の間は臭気が弱まるのでそんなに匂いませんが、確かに葉っぱをちぎってもんでみるとゴマのような香ばしさがありつつ、ちょっとうっとくる匂いがします。

実はこのクサギ。書き手のスタッフは開花を心待ちにしていました。
これは7月20日頃のつぼみ。うすらピンクみがあります。



そして、待ちに待った開花!!!

このお花がジャスミンのような芳香があり、たまらなくいい香りなんです。この香りが大好きで、出勤途中必ず蕾の具合を確認していました。
お花自体も紅を帯びた袋状のがくから白い花びらが出ている様子がとてもかわいらしいです。

ご存じの方多いと思いますが、植物は誰かに花粉を運んでほしくてお花を咲かせます。
クサギは甘い香りと夜間でも目立つ白色の看板(花びら)を掲げ、日中はクロアゲハなどのアゲハ類、そして夜間はスズメガなどの蛾たちに「いらっしゃいませー」と来店を促しているそうです。

ちなみに、そのほとんどが一生同じ場所で生きていく植物たちですが、実はお引越しできるチャンスが人生(植物生?)で2回あります。
一つは「お花」の時。
自分の遺伝子が組み込まれた花粉という姿で。
もう一つはお花を経て「種」となった時。

より遠くへ運んでもらえるように。
植物たちは知恵を絞ります。

クサギは色使いの名人です。
クサギは秋になると実をつけるのですが、夏の頃うすい紅色だった「がく」が星形に裂けビビットなピンク色に変化します。その中央に青藍色で光沢がある実をセット。

茶色みが増す秋の森でこの2色使いはとても目立ち、あっという間に鳥さんたちに食べられてしまいます。
そして鳥さんのお腹の中で遠くへ移動!
これもクサギの戦略ですね。

色と香り(におい)をフル活用するクサギ。
これから見頃になると思います。
ぜひぜひご覧くださいね。



解説:土屋
参考:山と渓谷社「樹に咲く花」
   多田多恵子著「野に咲く花の生態図鑑」
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