油山市民の森からのお知らせ

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2021/04/23 きのこ豆知識
マツオウジ(松旺子・松大父)


■生える時期
春から秋(4月から9月頃)
場所によっては、古くなった個体が一年中見られることもあります。
■生える環境
クロマツやアカマツの切り株、倒木に生えてきます。スギにも生えた事例があるようです。
■特徴
きのこは大型。傘の大きさは大きいもので30センチを超えることがあります。

傘の表面には褐色の鱗片がつています。

日陰に生える場合、まれに全体が白っぽい個体も見られることがあります。きのこは古くなるとオレンジ色を帯びてきます。ヒダはのこぎり状でぎざぎざしています。

ヒダを拡大すると…

柄がとても太く丈夫で表面はささくれに覆われています。ヒダは垂生なので、柄とヒダは線状につながっていて、境目はありません。

肉は白色で、頑丈。ナイフで切るのも少しだけ力がいります。
きのこからは独特の香りが漂っています。一般的には松やにのようなにおいがすると言われていますが、中には「さわやかな香り」や「マツタケの香り」と例える人もいます。ちなみに、きのこちゃん的には、「マツの樹皮のような香り」と例えていました。
■マツオウジの成長観察
マツオウジは、幼菌が出始めてから成熟するまでに比較的ゆっくりと成長するきのこでもあります。なので定点観察もしやすく、日に日に大きくなっていく姿を見ていくと面白いですよ。

↑2019年4月21日
古いアカマツの倒木になにやら塊が…はじめは何者なのか全くわからず…。

↑2019年4月24日
3日後、なんとなくきのこの形になってきました。それにしても、しっかりと頑丈なきのこですね。

↑2019年4月27日
見慣れたきのこの形に成長していました。

↑2019年4月30日
きのこはだんだんと大きくなり、傘の形が平形に変わってきました。ちなみに、ヒダについている茶色の塊はナメクジさん。マツオウジは、ナメクジや昆虫類の食べ物になっています。

↑2019年5月6日
傘は反り返り、ヒダがよく見えるようになりました。
■マツオウジを食べるいきものたち(一部)
↑カメノコデオキノコムシたちは、マツオウジのヒダをおいしそうに食べていました。
キマワリは脚が長くてなかなかすばっしっこい昆虫ですが、この日はマツオウジをぼりぼり食べていました。
↑ニジゴミムシダマシの一種
古くなったマツオウジを下から見てみると、しれっと根元に隠れていました。こちらに気が付くとさっといなくなってしまいましたが、しばらくすると、また戻ってきていました。
■中毒をする恐れのあるキノコ
マツオウジは、中には食用として食べたことがある人もいるかとおもいます。(きのこちゃんもその一人です)食感はシャキシャキしていて、中には独特の香りが強いものもいますが、炒め物によく合うきのこです。しかし、人によっては中毒書状を発症する恐れがあり、安易には手を出すべきではないきのこです。
■名前の由来
マツオウジと聞いて、みなさんはどのような漢字を思い浮かべますか?
きのこちゃんは、はじめの頃「松王子」と思っていたようで、きのこの王子様がむかえにきてくれるのかなぁ?と思っていたそうです。しかし、松林でまっていても一向にきのこの王子様は現れませんでした。まぁそれもそのはず…本当のマツオウジの漢字名は「松旺子」と書くからです。
この漢字名は、「松に旺盛に生えてくるきのこ」ということで、この名前がつきました。
参考
「北陸きのこ図鑑」(池田良幸 著 本郷次雄 監修)
「山溪カラー名鑑 増補改訂新版 日本のきのこ」(山と渓谷社)
「山渓フィールドブックス7きのこ」(監修・解説 本郷次雄)

製作協力/DogaLABO
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