油山市民の森からのお知らせ

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2021/04/30 きのこ豆知識
カンゾウタケ(肝臓茸)


■生える時期
主に春から初夏(4月から6月)ごろ、まれに10月頃に生えます。

■生える環境
褐色腐朽菌。スダジイ、マテバシイ、(欧米ではオークやクリの木)の根元に生えます。分布は北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア。古いオークやクリの木の内部を空洞化させる主なきのこの一つですが、北アメリカ東部では栗胴枯病の出現以来大幅に減少しているそうです。
特徴
カンゾウタケは、傘の大きさが5センチから30センチほどの大きさです。傘は初め、丸い形からだんだんと扇状になっていきます。

きのこ自体の色は派手なピンク色、赤色、ワイン色をしていて、成長するとともに黒っぽく変化してきます。

傘の表面には、微小な粒状で見た目は舌や肝臓のように見えます。
きのこ裏側には、スポンジ状の管孔が敷き詰められており、ひとつひとつがストロー状になっています。
肉は、表面と同じような赤褐色で、白色の筋が全体的に見られ、まるで霜降りの牛肉のように見えます。また、小さい頃のカンゾウタケは肉がやわらかいです。

ただし、きのこ自体は時間が経ってくると赤色から褐色色へと変化していくようです。ちなみに、新鮮なきのこをさわってみると赤い汁がにじみだしてくるのも特徴の一つです。

手で触ってみると、薄い赤ワイン色をしていました。

■世界で幅広く利用されている「カンゾウタケ」
ヨーロッパではカンゾウタケを薄くスライスしてそのまま食べることもあるそうです。(基本的にきのこ類は火を通しましょう)バター炒め、カレーの具などさまざまな料理にあいますが、「肉では」ありませんので、酸味があります。全世界に広く分布しているきのこで、欧米では広く食用とされています。アメリカなどでは「Beefsteak Fungus(貧者のビーフステーキ」、フランスでは「Langue de boeuf(牛の舌)」と呼ばれています。

■カンゾウタケ成長観察
4月15日カンゾウタケ幼菌を発見!
でも、これから二週間ほどは雨が降らない予報…無事に成長できるのだろうか…

4月22日様子を見に行くと、いつものワイン色。元気そうだ。

4月29日久々の大雨の日。沢の水は多くなって足元の水たまりには波紋がいくつも形作られていました。

5月2日雨もやんで、大きくなった見に行ってきました。だんだんと傘の表面と管孔の境目ができてきましたね。

5月9日暖かな日差しの中で大きく成長していました。

5月20日最近は大雨が続いたこともあってか、カンゾウタケの周りには虫たちが飛んでおり、だいぶ古くなっていました。今回で、観察は終わろうと思います。

参考

●宮崎のきのこ 黒木秀一著 みやざき文庫
●世界きのこ大図鑑 ピーター・ロバーツ、シェリー・エヴァンズ著 東洋書林
●山渓カラー名鑑増補改訂新版 日本のきのこ 山と渓谷社
●北陸きのこ図鑑 池田良幸著 本郷次雄監
製作協力/DogaLABO
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