油山市民の森からのお知らせ

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2021/06/18 きのこ豆知識
アラゲカワキタケ(粗毛乾茸)

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■生える時期
初夏から秋(福岡県では4月から10月頃まで観察することが出来ます。)

■生える環境
コナラやクヌギ、その他の広葉樹の枯れ木や切り株にたくさん重なり合って生えてきます。まれに数本単位でポツン、ポツンと生えることもあります。福岡県内では都市部でも普通に観察することが出来ます。

↓クヌギの切り株に生えていました。上から見るとけっこう密集して生えています。

↓街路樹(トウカエデ)に生えていた。

■特徴
傘の大きさは2センチから5センチほどで、開けば波打ったじょうご型、扇形になります。傘の縁は始め内側に巻いていますが、大きくなると波打ちます。

表面は粗い毛に覆われていて幼菌時紫色の傘ですが、成長するにつれて褐色になっていきます。また、幼菌でも新鮮なうちは紫色をしていますが、時間が経つと紫色はなくなり褐色になります。

↓一日置いておくと…
すっかり、紫色はなくなっていました。
ヒダは垂生(すいせい)し幅狭く密に並んでいます。ヒダの色は始め白色(時に薄い紫色)で、大きくなると褐色になります。柄は中心生、偏心生(へんしんせい)で木材についています。



アラゲカワキタケの胞子は白色です。

■白色腐朽菌(はくしょくふきゅうきん)
アラゲカワキタケは白色腐朽菌(はくしょくふきゅうきん)と呼ばれるグループに入っています。ちなみに、他のきのこでは…シイタケ、エノキタケ、ヒラタケ、カワラタケなどもこのグループに入っています。
見た目は何の変哲もないただの切り株のようですが、木の中では菌糸がぐんぐん成長していて、材を白っぽくなり、材はとてももろくなってしまいます。(アラゲカワキタケ発生前の切り株)
☆白色腐朽菌についての解説はこちらをご参考ください☆
https://www.shimi-mori.com/news/detail.php?news_uuid=18271442595eec4501639502.4740598


■さいごに
アラゲカワキタケはどちらかというとメジャーなきのこではなく、名前すら聞く機会は少ないきのこですが、実は私たちが過ごしているごく身近に住んでいるきのこなのです。きのこは湿度が高くて、日陰が好きそうなイメージですがこのアラゲカワキタケはちょっと特殊。日陰はもちろん、日光が当たる場所でも生えてきます。いつか、街歩きをする機会があったら目的地を目指しながらきのこ探しをするのも面白いかもしれません。

■参考
「日本のきのこ」(今関六也、大谷吉雄、本郷次雄編著 山と渓谷社)

製作協力/DogaLABO
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